『戦国武将』

 

小和田哲男 著

中公新書 刊

1981年12月20日(初版)
214ページ 660円

評 価
★★★

著者は1944年静岡県生まれ。早稲田大院卒、静岡大教授。著書に『桶狭間の戦い』『三方ヶ原の戦い』『戦国合戦事典徳川秀忠』『明智光秀』『石田三成』など多数。
中世日本史の研究者として著書が多数あり、マスコミへの露出度も高く、この分野では第一人者とされている。

本書は、戦国時代に深い見識を持つ著者が、様々な角度から戦国時代の人々の様子を記したもの。
"戦国史の権威"とされる小和田氏の各著書を、かつて乱読していた時に購入した一冊である。

内容的には、実に幅広く戦国時代が扱われており、戦国期を知る入門書として適している。史料に基づいているようで、その辺りの安心感もある。

著者曰く、
「最近になってようやく、史料のこわさというものがわかりかけてきた気がする。歴史研究というのは、少ない史料によってその時代を復原していかなければならない場面にしばしばぶつかるが、限られた史料を材料にいかなる構築物を作っていくかは、それこそ史料をどう料理するかにかかってくる。」

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城と古戦場