『関ケ原合戦
戦国のいちばん長い日』
二木謙一 著 |
中公新書 刊 |
1982年2月25日(初版) |
評 価 |
著者は、1940年(昭和15年)東京生まれ。1968年國學院大學大学院日本史学専攻博士課程修了。國學院大學助手、國學院大學日本文化研究所研究員を経て、國學院大学教授。現在、同名誉教授。 NHK大河ドラマの風俗考証を担当し、『長篠の戦い』『城が見た戦国史』等、戦国時代に関する数多くの著書・監修者もある。 本書は、「戦国でいちばん長い日」、言わずもがな徳川家康と石田三成が戦った慶長五年(1600)関ヶ原の合戦を記したもの。 関ヶ原合戦に関する文献は多数あるが、本書も、通説にしたがって時系列を述べたものであり、特に目を引く内容はみられない。 しかし、欲を言えば、史料を厳選のうえ明記し、また各史料の比較なども記述されると良い。そのあたりは新書という制約もあるのだろう。 ともかく本書は、学術的にではなく、一つの読み物として扱うべき書物であろう。 著者曰く、 |