『戦国合戦事典』
小和田哲男 編著 |
三省堂 刊 |
昭和59年11月25日(初版) 950円 |
評 価 |
著者は1944年静岡県生まれ。早稲田大院卒、静岡大教授。著書に『桶狭間の戦い』『三方ヶ原の戦い』『徳川秀忠』『明智光秀』『石田三成』『戦国武将』など多数。 応仁の乱から大阪夏の陣まで、戦国期の主要な合戦を概説している。また、かなりマイナーな合戦も一部集録されている。単行本サイズで、携帯にも便利で、良く纏められた一冊だ。 合戦は、起きた時系列順に掲載されており、これだけを通読してもまあまあ楽しめる本だろう。全国の合戦が載っているので、当時、どのような情勢であったのかが、全国規模で俯瞰できる。 記載内容は、通説に沿ったものであり、史料的な検討はあまり為されていない。しかし、これは本の性格上止むを得ないだろう。それよりもコンパクトなことに価値がある。 したがって、戦国期の歴史・合戦史の入門書といったところであろうか。 編著者曰く、 |