中新田城

暦応二年(1339)斯波家兼が奥州探題として下向し、大崎氏を称してこの地に築城した。

13代義隆のときに名生城に移り、家臣の南条隆信が城代となって居城。天正十六年(1588)大崎合戦の際に伊達政宗の攻撃を受けたが、隆信は城を死守して政宗の軍勢を撃退した。

隆信は周囲の水田に水を溢れさせ、氷を張らせて伊達軍の侵攻を妨害したという。奥州仕置で大崎氏が改易されると、伊達氏の領地をなり御仮屋が建てられた。

長興寺近辺が城跡で近くの神社に斯波家兼像が建つ。伊達政宗の戦歴で一大黒星をつけた中新田の合戦の舞台であるが、遺構は全くない。

 

【左写真】城址碑(長興寺) 【右写真】斯波家兼像 

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