栗ヶ沢城

栗ヶ沢城(千葉県松戸市栗ヶ沢字若芝)は、松戸市の城としては珍しく内陸寄りに位置しており、根木内城西側から2q南に入った標高25mの半島状台地にある(『日本城郭大系』)。

戦国時代には当地域に覇権を誇った高城氏が、寛正元年(1460)に初めてこの地域に定着した拠点である。
同三年(
1462)には早くも根木内城を築いて移るが、延徳二年(1490)に高城新右衛門が在城しており(『本土寺大過去帳』)、その後も引き続いて城館は存在していたものと考えられており(『日本城郭大系』)、高城氏家臣・田島刑部少輔が城代であったとの説がある(『東葛飾郡誌』)。

現在は、「殿内」という地名が残るものの、市立根木内小学校、日本住宅公団の小金原田団地の一部となって、まったくその様相を留めていない(『日本城郭大系』『東葛の中世城郭』)。

(城址とされる台地。遺構は何も無い。)

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