千駄堀館

千駄堀館(千葉県松戸市千駄堀)は、坂川支流の前田川上流の谷津に面した標高25m前後の台地南部の字「南屋敷」一帯にあったとされる(『東葛の中世城郭』)。

その地名「センタホリ」は十四世紀末には存在し(『本土寺過去帳』)、戦国時代には小金城主・高城氏の支配する地であった。

今、この地には安蒜(あんびる)姓の家が多く存在するが、これは高城氏家臣・安蒜氏の子孫とされている(『東葛の中世城郭』)。あるいは安蒜氏の屋敷跡であろうか。

城址は、香取神社の東方にあり、かつては土塁跡の痕跡とみられる遺構が残っていたが、19901991年にかけて削平され、現在は畑となり壊滅している。

 

(【左】平岡豊著『松戸の中世城館址(二)』掲載の見取図 【右写真】跡地は畑になって、遺構は無い。)

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