行人台城

行人台(ぎょうにんだい)城(千葉県松戸市久保平賀字行人台)は、根木内城の南西、富士川上流の谷津を隔てて対峙する標高20m前後の小舌状台地の先端部に占地した(『東葛の中世城郭』)。

その歴史は分明ではないが、永正十八年(1521)頃、ここで合戦があり、鈴木帯刀という武士が討ち死にしている(『本土寺過去帳』)。これは、高城氏と足利義明との合戦と伝えられている(『成田参詣記』)。

昭和六十三年(1988)に発掘調査が行われ、土塁・薬研形の空堀・虎口などが発見されたという(『松戸市内遺跡群発掘調査概報』『日本城郭大系』)が、今では台地面が削平され、住宅やマンションが建ち、遺構は残されていない(『東葛の中世城郭』)。

(参考サイト:帝國博物学協会 余湖くんのホームページ

(平岡豊著『松戸の中世城館址(二)』掲載の見取図)

(城址とされる台地。遺構は何も無い。)

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