武石館

鎌倉時代の創建。

千葉市街から北西約7.5km、幕張駅から北東に約1km離れた台地の麓に展開する武石の集落の後方の標高20mの台地に所在すると伝えられる。台地の東南には、花見川の河口に近い沖積地を望むことができる(『日本城郭大系』)。

承安元年(1171)千葉常胤の三男・胤盛が武石郷を領して武石氏を名乗り、居住したのが始まりとされる。その後も武石氏は千葉一族として勢力を誇るが、天文七年(1538)の国府台の戦いにおいて北条方の千葉宗家に背いて足利義明・里見義尭に味方し戦死。子孫は里見氏に仕えた。

武石館の歴史的事象については、不明確な点が多数あるが、遺構についても規模・形態・場所さえ定かでない(『日本城郭大系』)。一説に真蔵院が跡地ともいう。

真蔵院

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