吉田佐太郎陣屋

千葉県市川市欠真間相之川には、室町時代の陣屋があったと伝わっている(『日本城郭大系』)。

戦国時代、後北条氏が国府台合戦で里見氏の勢力を撃退してからは、この付近で生産された塩を年貢として取り立てた。後北条氏滅亡後は、徳川家康が塩業を重視し、直轄地とした。現在の行徳一帯を治めた代官が吉田佐太郎で、彼は相之川に陣屋を置き製塩を奨励したという(『現地説明板』)。

近く了善寺(市川市相之川2−12−28)が陣屋跡ともいわれるが根拠は薄い。現在、欠真間公園に説明板が設置されているものの、住宅地になって何の遺構も見られない(『日本城郭大系』)。

欠真間公園と説明板

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