岡本城

もとは里見家臣・岡本氏元の居城であったが、北条氏に対する海防の要地とするために里見義弘が元亀三年(1572)に岡本氏から城を譲り受けて大改修したという。

義弘は弟(庶長子とも)の義頼を城主とした。天正八年(1580)義弘死後に嫡子・梅王丸との相続争いに勝った義頼が居城として、子の義康が館山城に移るまで里見氏の本拠となった。尚、梅王丸(淳泰)は後に剃髪させられ、城跡東方の聖山に幽閉され一生を終えた。

安房郡富浦町豊岡の里見公園が城址。城の規模は小さく、現在は雑草の生い茂る寂れた公園が本丸跡で目立った遺構はなかった。

 

【左写真】本丸跡 【右写真】本丸城址碑

 

 【左写真】曲輪跡? 【右写真】城址遠望

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