上本郷城

上本郷城(千葉県松戸市上本郷字花台)は、西方へ突き出した上本郷字花台の標高25mほどの舌状台地上に占地したと推定される(『東葛の中世城郭』)。

その歴史は、必ずしも明らかではないが、南北朝動乱期に千葉貞胤によって構築されたのが起源とみられ(『千葉県史料』『千葉伝考記』『千葉大系図』)、戦国時代には高城氏の支配化に置かれたとされている(『東葛の中世城郭』)。

また、当地に「高城氏系図」を所有する小宮氏が現在居住しており、高城氏家臣・小宮山土佐守と関連があるという説もみられる(『日本城郭大系』)。

当地を城郭として始めて採り上げたのは松下邦夫氏であり(『日本城郭大系』)、土塁と空堀の遺構が確認できたと伝わる。
しかし、今ではほとんどが崩壊し、その名残りは失われた。城域の東端は「本福寺」とされ、本郭は、最高所である「本覚寺」で推定されている(『東葛の中世城郭』)。

(参考サイト:余湖くんのホームページ 城郭図鑑

(城址の航空写真)

 

(【左写真】東の端とされる本福寺。【右写真】主郭とされる本覚寺。ともに遺構は残っていない。)

 

(【左写真】本覚寺からの見晴らし。【右写真】城址遠望。台地上にあり要害の地形である。)

戻る