我孫子城(千葉県我孫子市並木6丁目)は、標高20m前後の舌状台地突端に位置し、古くは城山と呼ばれた。 その歴史は詳らかでないが、高城氏が支配し、長享二年(1488)頃に「我孫子」を名乗る一族がいたと推察され、戦国時代には、この我孫子氏が城主であったとされている(『東葛の中世城郭』)。 大正期には空堀の跡が残っていたというが(『東葛飾郡誌』)、今日、城のあった台地は削平されて原形を留めておらず、中央部に国道6号が貫通し、また一帯は店舗・住宅などになって、遺構は壊滅している(『東葛の中世城郭』)。 |
(現在の航空写真)
(跡地は住宅地と化して、遺構は湮滅した。一部に土塁状の地形もあるが、遺構かは不明。)