藤ヶ谷城

標高23m、比高18m。

藤ヶ谷城(千葉県柏市藤ヶ谷)は、手賀沼南端部から発達する入谷津田が南西に突出した台地先端部に、かつて土塁・空堀によって一つの郭があったことが窺える。現在は土塁の一部と、妙見社(香取神社)が付近に存する(『日本城郭大系』)。

古くは相馬岡田氏が支配した所で、付近に居館を構えていたと思われる。戦国時代には高城氏が領したものとされ、その家臣・藤ヶ谷修理との関係が指摘されている(『東葛の中世城郭』『日本城郭大系』『高城家由来書』)。

城跡一帯は国道16号建設や土取り工事、耕作整理などによって変貌著しく、遺構も多くが失われた(『東葛の中世城郭』)。

現在、国道16号線が貫き、遺構はほとんど見られない。一部に土塁らしき地形があるが、いずれも判然としないものである。

(国土地理院発行の2万5千分1地形図

 

(【左写真】跡地は改変され遺構は破壊された。【右写真】藤ヶ谷交差点。左奥に香取神社。)

 

(【左写真】交差点付近に残る土塁痕。遺構のようだ。【右写真】地名「馬場」と呼ばれる場所。)

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