殿山城

殿山城(千葉県柏市大津ヶ丘)は、大津川右岸の東方に入り込んだ旧塚崎村の支谷津北側の東に突出した標高20mほどの舌状台地上にあった(『東葛の中世城郭』)。

史料は一切なく、その歴史は不明だが、高城氏の領するところであったと推察される(『高城胤忠知行高附帳』)。

かつては、塹壕、土堤をめぐらせ、板碑が大量に出土したといい、地元では「大名屋敷」と呼んでいたと伝わる(『東葛飾郡誌』)。板碑は、十四世紀〜十五世紀初頭のものであったとされる(『千葉県史料』)。

近年まで、土塁・空堀が残っていたというが、壊滅した。公団大津ヶ丘団地となっており、変貌著しく、遺構は全く残されていない(『東葛の中世城郭』)。

(国土地理院発行の2万5千分1地形図

公団大津ヶ丘団地。城郭はすべてが破壊された。)

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