布瀬館

標高20m、比高18m。

布瀬館(千葉県柏市布瀬)は、布瀬南部の県道柏印西線南側の手賀沼を見下ろす台地縁辺に位置する(『東葛の中世城郭』)。

その歴史は明らかでなく、古くは原氏、二階堂氏が領し、その後、岩松氏が支配したと推察される。しかし、戦国時代については全く不明である(『東葛の中世城郭』)。

現在、館跡は地蔵堂・墓地・宅地となっていて、遺構は壊滅しているが、その周辺に僅かに土塁跡と思われる痕跡が発見される。しかし、具体的な構造・形態などは明らかにし得ない(『東葛の中世城郭』)。

地蔵堂の北側は崖状の地形で、堀の跡と見れないこともない。またその縁には土塁状の高みが確認できる。しかし、いずれも遺構とするには心許ない状況である。

(国土地理院発行の2万5千分1地形図

 

(【左写真】左側の高みが土塁跡とされる。【右写真】その北下は崖状。空堀に見えないこともない。)

 

(【左写真】跡地に建つ地蔵堂。【右写真】地蔵堂南の墓地。ここが土塁とされるが・・・)

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