鹿島城

標高20m、比高17m。

鹿島城(千葉県柏市岩井)は、「染井入落し」の下流左岸域の標高20mを超える舌状台地上にあったと伝えられる。

今日、城址の向山台地は、土砂採取によって先端部から支谷津に面した北東側を失い、僅かに南西側の雑木に被われた傾斜地を残すのみとなっている。西側には県立沼南高等学校が建ち、すでに遺構は確認できない。ただし、北西側には「城山」の字名が残っており、付近に城址があったことを示唆している(『東葛の中世城郭』)。

城の歴史・伝承については、一切の記録は無い。『日本城郭大系』には「岩井台地が南にのびる舌状台地上にあったが、現在、遺構消滅」とだけ記されている。

(国土地理院発行の2万5千分1地形図

 

(【左写真】城址東側の土砂採取場。地形自体が変わってしまったのだろう。)
(【右写真】低湿地であり、昔この辺りは天然の水堀になっていたのかも知れない。)

(城址遠望。中央の「向山」にも遺構は見当たらない。)

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