標高20m、比高15m。 松ヶ崎城(千葉県柏市松ヶ崎)は、広大な集水面積を有し、手賀沼の西端部へ流入する大堀川の二本の支流が、根戸・呼塚の地点で合流する。松ヶ崎城はその合流地点に挟まれて、西から東へと突き出した標高20mの舌状台地の先端部にある(『日本城郭大系』)。 この城は、昭和五十二年頃、北側周囲に団地が造成されるに及んで、新設道路が計画され、この時の調査で遺構が確認された。郭は方形をなして土塁と空堀をめぐらし、南側に腰曲輪が残っている。また空堀利用の(おそらく井戸・三郡境の不動様への道であろう)通路もよく残っている(『日本城郭大系』)。 しかし、城主に関しては、まったく不明である(『日本城郭大系』)。 (参考サイト:余湖くんのホームページ 房総の城郭 城郭図鑑) |
(国土地理院発行の2万5千分1地形図)
(【左写真】主郭。かなり広大である。【右写真】内部には櫓台のような高みを持つ。)
(【左写真】主郭をめぐる土塁。比較的良く残っている。【右写真】土塁の外には空堀を配す。)
(【左写真】井戸のような深い穴も見られる。【右写真】南側の腰曲輪。)
(【左写真】腰曲輪に残る井戸。今でも湧き水がある。【右写真】城址遠望)