『山本勘助101の謎』
川口素生 著 |
PHP文庫 刊 |
2006年10月18日(初版) 571円 |
評 価 |
著者は、歴史研究家(専攻は戦国・江戸時代)。1961年岡山県生まれ。岡山商科大学、法政大学文学部史学科卒業。 本書は、戦国時代に存在したとされる山本勘助に関する一般書。 新書らしく、目を引きやすいタイトル・外装になっており、いかにも一般向けという印象を受けるものである。 その性格上、『甲陽軍鑑』に頼らざるを得ないのは仕方ないだろう。また軍記物を中心とした記述になっているもの止むを得ないところか。 基本的には、山本勘助及び『甲陽軍鑑』について肯定したものであり、厳密な実証的歴史学とは言えないだろう。 |