『戦国の雄と末裔たち』
中嶋 繁雄 著 |
平凡社新書 刊 |
2005年12月9日(初版) 819円 |
評 価 |
著者は1929年福井県福井市生まれ。福井新聞記者、「歴史読本」編集長を経て、歴史ノンフィクション作家。著書に『明治犯科帳』『物語 大江戸牢屋敷』『大名の日本地図』など。 本書は、戦国時代の大名の子孫が、どうなったのかを記したもので、今川家、足利家、武田家、毛利家、蜂須賀家などが掲載されている。 文脈としては、戦国の歴史が概説し、その後の系譜、子孫(末裔)の有様について述べている。 しかし、このうち、末裔の歴史についてはよく分からないが、少なくとも戦国史の記述には問題が散見される。 したがって、歴史書・歴史新書として期待してはならないものであり、本書から戦国時代の何かを得ようとするのは無謀な話である。 |