『真説・智謀の一族 真田三代』
三池純正 著 |
洋泉社 刊 |
2006年6月21日(初版) |
評 価 |
著者は、1951年福岡県生まれ。工学院大学卒。東京都下の市役所に勤務しながら、武田氏を中心とした歴史を研究される在野の歴史家。『真説・川中島合戦』は氏の好著である。 本書は戦国武将として人気の高い、真田幸隆、真田昌幸、真田信之、真田幸村の通史を記したもの。 一見するからに、いかにも興味をそそるもので、また『真説・川中島合戦』と同様に実証的な内容が期待される。 しかし、どうも対象・範囲が広すぎるようで、内容には深みがない。また使用する史料も決して豊富とは言えず、現代の専門書・歴史書から引用している箇所も多い。 やや怠惰な感は否めないだろう。また推測も多く、通読していて疑問に思う点も皆無ではない。 著者曰く、 |