『本能寺の変』
藤本正行 著 |
洋泉社 刊 |
2010年10月21日(初版) |
評 価 |
著者藤本正行氏(1948年 - )は、日本の歴史学者。2006年6月現在、株式会社彩陽代表取締役、國學院大學兼任講師。専門は日本軍事史・風俗史。東京都生まれ。慶應義塾大学文学部史学科卒業。千葉大学・東京都立大学の非常勤講師などを歴任(『Wikipedia』)。 戦国史の研究に一石を投じてきた藤本氏による本能寺の変の分析。 しかし、その前著に、鈴木眞哉氏との『信長は謀略で殺されたのか』がある。本書は、この書の焼き回しとも思えるような内容で、縷々、同様の主張を繰り返しており、新たに書籍にする必要があったのか疑問である。(出版社の要望であろうか?) AMAZONの口コミで正鵠を射たものがあったので、要旨を引用する。 史料の吟味も実証的でなくなった点が散見されており、情緒的に採否を決している感が否めない。 氏のこれまでの功績は大きいだけに、商業的に出版を乱発するのは避けた方がいいように思われる。 |